戦国クリエーター・Jami

Jami(ジャミ)と申します(^^) 甲冑つくったりしております☆ どうぞよしなに!

【高校演劇時代】~過去をさかのぼる旅・地下6階~

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【目次】

 

 

 

 

 どうも。jami(ジャミ)です。

 

自己紹介も兼ね ~過去をさかのぼる旅~ と題しまして、自分の過去を開示する記事を書いております(^_^)

 

過去記事はコチラ

↓ ↓ ↓ ↓

jaminism.hatenablog.com

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過去をさかのぼるという趣旨にのっとって、過去から未来ではなく、未来(過去)から過去へと歩みを進めていきます。

イメージとしては地下室。

階段を下へ下へ降りていく。下の階には過去があり、さらに下にはさらなる過去の世界が広がっています。そしてそこには過去の自分が生きています。

過ぎ去った時間ではありますが、その世界は今でも存在し、その世界の自分が生きつづけている。

 

そんなイメージです。

 

これは過去を巡る旅

 

はぐれてしまった自分と出会う旅

 

 

 

生物が好きだったので『生物工学科』へ

 

中学生のときに観たNHKの番組の影響で、生物に関わる高校へ行きたかったjami。「生物工学科」という学科がある農業高校をみつけ、そこに受験。みごと合格することができました。

 

が・・・いざその授業をうけてみると、自分が思い描いていたものではありませんでした。無菌室での培養実験などをおこなうという内容だったのですが、違和感を感じます。

 

そして気づくのです。私はただ単に、コンピューターグラフィックで創り上げられた古生物に想いを馳せていただけだということに。

 

 

自分はいったい何を期待してこの学校へ来たのでしょうね( ´ ▽ ` )ノ

我ながらあきれてしまいます(^_^;)

 

しかし、この学校で今後の人生を左右する大きな大きな出会いがあることに、15歳の少年はまだ気づいていませんでした。

 

 

 

目立ちたがり、演劇部から勧誘をうける

 

のちに書く予定の【中学生時代】にて、もの静かだったjamiは一転、目立ちたがりに変身。そんなやつに、演劇部の先輩が勧誘。もう決まりですね。入部しました。

演劇との出会いです。

そしてその後につづく役者人生の幕開けとなりました。

 

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楽しかったです。 ホントにホントに楽しかった。もはや部活をしに高校に通っていたようなものでした。

 

 

とにかくデカい声を出すのがすきだった。

舞台上だったら許される。

叫んでも、怒り狂っても、涙を流しても。

 

 

 

ちなみにジャミというあだ名がついたのもこのとき

 

1年生のとき先輩が体操服を着ているタメの子に「ジャミラやって~(*゜▽゜*)」と言いだしました。言われた彼はジャミラが何なのか知らないようで「???」となっていました。

ジャミラってのはウルトラマンに出てくる怪獣のことで、体操服を頭にかぶるとそれっぽく見えるのです。

 

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↑ ↑ ↑ こうゆうやつ( ´ ▽ ` )ノ

 

で、わたしはジャミラを知っていたのでコレをやりました。

先輩も「わぁ~~~o(≧▽≦)o ジャミラやぁ~~~o(^▽^)o」

と喜んでくれました。

 

 

それがキッカケで「ジャミラ」と呼ばれるようになり、2年生になったころには略されて「ジャミ」と呼ばれるようになっていました。

 

 

初対面の方からときどき聞かれるんですよ。

「なんでジャミなんですか?」と。

 

大した理由じゃないうえに、けっこう説明が長くなりそうなので、

「まぁ、とくに大した理由ではないんですけどね。」

って答えることもしばしばあったのですが、そうすると相手は

 

・・・よほど面白い理由なんだな♪( ´▽`)

 

と思われて、さらに詳しく聞かれることも。

観念して話すと「・・・ホント大した理由じゃないですね(*゜▽゜*)」って空気になります。

 

はい。大した理由じゃないです(^_^;)

 

 

泣けるホラーがコンセプト

 

基本的にうちの演劇部は面白おかしい、ノリの良い、でもマジメなテーマが根底にある台本が好まれました。私もそうゆうのが好きで、3年生の夏の大会もそんなテイストの作品でした。

この作品も役者として参加させてもらったのですが、観た人の心を熱く、そして暖かくさせたい! という想いで演じていました。

 

いうなれば

 

『 陽 』

 

この作品は自分にとって、忘れられない特別な作品になります。それに関しては次の項で書くとしまして、ここではべつの話を。

 

 

夏の大会とはべつに、秋にも自主公演などがあります。この秋の公演はちがう台本で上演したのですが、このときはじめて私が書いた台本を上演させてもらえることになりました。

テイストはいつものノリをやや踏襲しつつも本質は

 

『 陰 』

 

そんな台本を書きました。簡潔にご紹介します( ´ ▽ ` )ノ

 

 

★ ★ ★ ★

 

 

《 あらすじ 》

 

嵐の森のなかでさまよっている若い男女。彼らの顔は、どこか重く暗い。歩き疲れたのか、疲労困憊している。二人は車でこの森までやってきたのだが、スリップして崖から転落。車は大破。ここがどこかも分からないまま、凍てつく風雨のなかさまよっていた。

 

稲光が洋館を浮かび上がらせる。洋風の古びた、大きな大きな館。二人は雨宿りのため、恐る恐る館へと入っていく。

 

無人のように静まり返っていたが、館には住人たちがいた。疲労困憊の二人に、館の住人たちはとても優しく接してくれる。「雨がやむまで」というつもりでここへ来たが、何日待っても雨はやまない。

 

「いつまででもここに居てください」

 

と、親切な住人たちは、夜な夜な思い出話に花を咲かせる。居候のふたりも楽しい思い出を話しているうちに元気をとりもどしていく。ここは居心地のよい『思い出の館』。

住人たちは二人にも「ここの住人になったらいいじゃないですか」とまで言ってくれる。

 

・・・じつはこの二人、この森へ来た目的は 自殺 するためであった。それが思わぬ事故にあい、死ぬことすら保留となった。

 

外は嵐。いつまで経っても雨はやまないが、男は「ここを出よう」と言いだす。生きる意志をとりもどしたのである。しかし女は「ずっとここにいよう」と言ってきかない。

 

男「ここにいても意味はない。ただ思い出話をしてるだけじゃないか」

女「いいじゃない。ここにいる人たちは優しくしてくれる」

 

意見をたがえた二人。男は住人たちにお礼を述べ ここを出ていくことを告げるが、それを聞いた住人たちは引きとめる。それでも男はここを出ようとする。

 

すると住人たちは豹変。身体中に傷が浮かび上がってくる。そして突然 襲いかかってくる。じつは住人たちの正体は、この森で死んだ亡霊たちだった。先に進むことのできなくなった亡霊たちが、仲間をふやそうとしていたのだった。

 

男はなんとか亡霊たちをふりきり、館から脱出することができたが、ふたたび嵐のなかでさまようことになる。そして自分たちが乗ってきた車を発見。

 

大破した車のなかで見つけたのは、さっきまで一緒にいたはずの彼女の死体。

 

・・・じつは 彼女はすでに死んでいて、彼を『 思い出の館 』へと先導していたのだった。

 

それに気づいた彼は館へ戻り、彼女に別れを告げて、ふたたび嵐の森のなかを一人で進んでいく。

 

 

 

★ ★ ★ ★

 

 

ふぁ~~~\(^o^)/

 

暗い!

暗いぜよ(*゜▽゜*)

 

こんな物語考えるなんて、暗い少年ぜよ(*゜▽゜*)

でも、それでも記念すべき舞台化された最初の執筆作品ぜよ(*゜▽゜*)

思い出深いぜよ(*゜▽゜*)

 

 

ちなみに顧問の先生から改善点をいただけ、上演台本にいたるにこのような変更が

↓ ↓ ↓ ↓

 

亡霊ではギャグが入れづらいということで、妖怪に変更。ドラキュラとかに。

 

主人公の二人は高校生に。高校生が大人を演じるのはハードル高いぜよ、と。

 

自殺ではなく、女の子の方は中学時代に行方不明になったまま。それを受け止めれない彼はその思い出を引きずっている、という設定に。

 

 

なんかね、『 陽 』ばっかりじゃバランスがとれないというか、

 

『 陰 』も想像して創造したくなるんよね♪( ´▽`)

 

どっちもjami的には必要なんよね♪( ´▽`)

 

 

 

最後の大会・本番二日前にメインキャストが交通事故

 

話は秋からまた夏へ戻ります。3年生の夏の大会が迫った7月。3年生なので、最後の大会です。私たちのところでは、夏に地区大会、それに勝ち残った高校が県大会に出場することができます。

 

しかしながら、この最後の夏の大会をひかえ、うちの演劇部はどこかゆる~~い空気が流れていました。誰かが「今年は地区大会で敗退やな」とつぶやいていました。

それを耳にしても、異論どころか「・・・そんな気がするね。」と思わざるを得ませんでした。

 

そして本番二日前の稽古日。部員の一人がなかなか姿を現しません。メインキャストの一人です。「寝坊か~?」と思っていたら、後輩のひとりが真っ青な顔でやってきて、みんなの前でこう言いました。

 

 

「〇〇(姿を見せない部員)、

 事故った。

 鎖骨折って全治三ヶ月」

 

 

空気が凍りつくってのは、こうゆうことかな?

 

そんな沈黙がわれわれの時を止めました。

 

 

 

さて・・・・・

 

・・・・・どうする? 

 

 

 

 

 

「オレがやります」

 

そう名乗りをあげたのは演出を担当していた男。彼はたった二日で、セリフも動きも多いメインキャストを演じることとなった。

 

頭が下がります。

 

そして、彼しか頼る人はいませんでした。

もう今さら、台本からその役をけずることは不可能。

他のメンバーはもうポジションがある。役者であの役をこなせて、なおかつ本番中にフリーになるのは彼をおいて他にはいなかった。

 

重い重いプレッシャーを、重責を背負わせてしまうことになる。それでも彼に頼るしかなかった。

 

そして彼はなんとか役をつとめあげる。

 

 

結果は・・・地区大会1位。

 

 

次なるステージは県大会。各地区大会を勝ち上がってきた演劇部たちがしのぎを削る県大会は、当然地区大会よりハードルが高い。急遽メインキャストを演じることとなった彼は、さらに猛練習。

 

 

結果は・・・県大会1位。

 

 

もはやうちの演劇部は以前と空気が違っていた。

地区大会敗退を予感させる空気をかもしだしていた半月前とはまったく違う存在になっていた。

作品に入りこみ、楽しみながらも、緊張感があった。ほど良い緊張感が。

 

 

あの日。あの凍りついた沈黙のなか、みんなの心中には

「・・・これで終わりなのか?」

「終わってしまうのか?」

という声が聞こえたのかもしれない。

 

でもチャンスがもらえた。

 

仲間が奮闘し、チャンスをもらうことができた。そのチャンスをものにするため、意識は作品に、仲間に、大会に集約されていったのかもしれない。

 

気のせいかな。

気のせいかもしれないけれど。

 

そして、不謹慎な話かもしれないけれど、ぼくらにはあの凍りついた時間が必要だったのだ。

 

それがなかったら、あのままだったら、ぼくらの芽は芽のまましおれて朽ちていたような気がする。

 

 

そして季節は冬に。

 

中部大会に出場。地区・県を突破した高校は、各ブロック大会(われわれは中部ブロック)にて上演することになる。

 もちろんハードルは県大会より、さらに高くなる。

 

 

結果は・・・中部大会1位。

 

 

なんとわれわれは、母校演劇部はじまって以来、初の全国大会出場を果たすことになった。

 

ただ、おかしなシステムではあるのですが、高校演劇の全国大会はつぎの年の夏におこなわれる。よって、わたしもふくめ3年生はここで引退・卒業となるのであった。

 

が、悔いはない。むしろ、良き経験をさせていただけたことに感謝。

 

 

実り 多き高校演劇時代でありました

 

 

 

★ ★ ★ ★

 

ちなみに事故にあった部員さんは、高校卒業後も演劇をつづけ、市だったか県だったか、表彰されるほど実績を残す素晴らしい演劇人となりました。

 

演技もできて、台本書けて演出できてスタッフ力にも長けている、本当にスゴイ人。

尊敬してます。超尊敬してます。

実力はわたしの数億倍です(^_^;)

 

積み重ねてる人って、ほんとうに頭がさがります。

 

 

かつて一緒に演劇をやってた人たち。いまは劇団☆新感線でガンガン活躍してる人もいれば、就職しながらアマチュア演劇でバリバリ実績つみあげてる人もいるし、演劇はやめてしまった人もいる。

 

どうゆうスタイルであっても、その人らしく楽しんでイキイキと生きていたら嬉しくなるし応援したくなる。

 

ふと同じ舞台に立っていたときのこと思い出しては、懐かしい想いがあふれてくることがあります。

 

いま高校演劇やってて、なかなかうまくいかなくて苦しんでいる人もいると思います。

でも大丈夫。そのツラさ苦しさも、あとになってみれば財産となります。

 

 

 

勘違いは大事。「自分たちは実力がある」と勘違いできた

 

 これ、本当に思います。勘違いって大事。根拠のない自信に繋がるから。

全国大会出場をキメ、jamiはテングになってしまったようです。でもそのおかげで、「自分のやること・考えることは正解なのだ!」という想いが強化されることとなりました。

 

 

勘違いは危険。「自分たちは実力がある」と勘違いしてしまった

 

 これ、本当に思います。勘違いって危険。自信はあった方がいいけど、実力は正確に測れた方がいい。

 

けっして自分たちのことを卑下するつもりはありませんが、

 

ぶっちゃけ、顧問の先生が優秀だったのです。仲間も多く(3年生冬の中部大会で、同学年だけで十数人。1年生の入部当時は総勢60人以上)、仲が良かった、ひいてはその環境が整っていた。

卒業して何年もしてから気づいたのは、それだけではありません。

学校によって予算も違うらしいということ。ホントかどうかは知らないし、どれほどの差があるのかも分かりませんが、そういったことは当時 見えていませんでした。

 

なので、もちろん素晴らしい作品を創り上げれる演劇部は尊敬に値するし、私も観るのなら素晴らしい作品を観たい。

 

でも、恵まれぬ環境のなか、それでも出来ることを必死で考え実行し、痛い思いをしながら、それでも作品をカタチにしようと奮闘する演劇部の人たちも尊敬せざるを得ません。

 

頭がさがるし、胸が熱くなります。そして前者も後者も応援しております。

 

 

 

部室にあった模造刀

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 この写真を見て思い出しました。うちの演劇部の部室に、模造刀がおいてありました。

よくさわってました。これ持って楽しそうにしてました。

これは先輩の私物だったのですが、私があまりに楽しそうにしてたからでしょうか、この刀をプレゼントしてくれました。

 

 まぁ、それだけのことなんですけどね。

 

それだけのことなんですけど、じつは凄く凄く大事な気がしました。

この写真を見てそう思いました。

 

やりたいことはやればいいんだなぁって。

 

欲しいものは欲しいって言えばいいんだなぁって。

 

自分、いままで そうやってきたのかなぁ~って。

 

 

 

★ ★ ★ ★ ★

 

 そんなこんなで、

 

 これにて

【高校演劇時代】編、終了でございます。

 

 

現在ここを【地下6階】と仮定して進めてきました物語、いかがだったでしょうか?

次はさらにその下の階【地下7階】へと降りてまいりましょう。

 

ご興味がございましたら、私とともに私の記憶の旅を巡ってくださいませ。

 

 

★ 次回予告 ★

 

 

【中学生時代】

 

 

 ① 前半と後半で真逆の性格

 

 ・面白いヤツだと思われたかったおとなしいヤツ

 ・中2で噴出した内なる自分

 ・ふざけだしたらお客さん(?)が客席をつくりだした

 ・思えばこれが『 陽 』の芽生え?

 

② グロい絵を描きまくった

 

 ・最初は恐竜や怪獣を描いていた

 ・やがて意味不明なグロ絵に

 ・思えばこれが『 陰 』の芽生え?

jaminism.hatenablog.com

 

 

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 てなワケで、今回の記事はここまでっ( ´ ▽ ` )ノ

このたびは、おつき合いくださり感謝もうしあげますm(_ _)m(^^)

今後とも、どうぞよしなに~( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

 

 

 

 

戦国クリエーター・jami(ジャミ)

 

戦国好きがこうじて、戦国的な作品をつくるようになった者であります。Web小説を書いたり、甲冑をつくったりしております。

 

《プロフィール》

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